リアルでの人と人との交流が大好きな私は、今までXR(VR・AR・MR・SR)といった非リアルなものに(技術がまだ発展途上という事もあって)興味が薄かったです。
しかし突然『コロナ時代』となり、『Stay Home(おウチにいてね)』が徹底され始めてからは、もうXRを無視できなくなってしまいました。
いつも行っていたジムもヨガスタジオも、濃厚接触にあたるため休業。
大好きなパーティーや飲み会も、自粛の嵐。
大好きな行きつけのレストランやバーも休業を余儀なくされてしまいました。
コロナ禍が過ぎ去った後、私の大好きな行きつけのお店たちは、果たして生き残っているのかどうか・・(涙)
それでも、私たちは前に進まなくてはなりません。
ジムやヨガスタジオに行く代わりに、家でトレーニングして、
パーティーや飲み会の代わりに『オンライン飲み会』や『XR飲み会』をせざるを得ません。
そこで、今回は『XR』についてどこまで私の希望(人と人との触れ合いやワークアウト)に応えられるのか、見てみたいと思います。
XR/VR/AR/AV/MR/SRとは?
まずは、XR/VR/AR/AV/MR/SRの基本的な用語・概念を知りたいと思います。
XRとは、X Reality(クロスリアリティ)
XR(クロスリアリティ)とは、VR・AR・MR・SRといった技術をまとめて表現した言葉です。
XRの『X』は、任意の文字を表すことができる変数です。
VRは、Virtual Reality(仮想現実)
完全なバーチャル空間にユーザーを没頭させます。
MR(ミクスドリアリティ)と違い、現実世界に椅子があったとしても、関係なく仮想空間を創り出します。
(現実世界の椅子は見えなくなるので、ぶつかってしまう)
ユーザーは仮想空間で動き、見、音を聞くことができます。さらに、特別なハンドコントローラーを使用してVR体験をよりリアルに感じられます。
(たとえば、実際にライトセーバーを振り回しているような感覚を味わえます)
360度の映像について
YouTubeで動画を見ているときに、小さな四角のアイコンに気づいたことがありますか?
360度モードを有効にして、VRヘッドセットを装着し、完全に没入型のビデオを体験できるようにします。
360度の動画はVRの一種です。
ARとは、Augmented Reality(拡張現実)
現実世界にバーチャルな物体を重ねて見せます。
ポケモンGoなどがARの代表的な例です。
スマートフォンをお持ちの場合は、ARアプリを簡単にダウンロードして、このテクノロジーを試すことができます。
写真アプリで現実世界に恐竜を映す・・なんてことも出来ますね!
ARを使えば、アーティストが街に突然ARの芸術作品を出現させることも出来ます。
特別なARヘッドセットでは、ユーザーの目の前の小さな画面にデジタルコンテンツが表示されます。
これは、拡張現実を体験する素晴らしい方法です。
AVとは、Augmented Virtuality(拡張仮想)
ARと逆で仮想空間に現実の情報を重ね合わせたものです。
VRの中にいながら現実のニュースを見るのはAVといえます。
これからバーチャル空間に出入りすることが多くなれば、たまには現実世界の情報も欲しくなりますよね!
MRとは、Mixed Reality(複合現実)
バーチャルと現実の融合です。
バーチャルの物体を現実に出現させるだけでなく、そのバーチャルの物体を現実の世界に固定します。
そして、そのバーチャルの物体と相互作用することができます。
フリックが効いたり、物体のサイズを変えたり、回転させたり。
ユーザーのアクションにバーチャルの物体が反応するのです。
この形式の複合現実は、ARの高度な形式と考えることができます。
VR(バーチャルリアリティ)のようにバーチャルの物体は現実世界に出現していますが、従来のVRでは仮想環境はユーザーの周りの現実世界を無視しますが、MRは現実環境を無視しません。
(そこに椅子があれば、椅子と認識し、ユーザーはぶつかりませんし座れます)
ホログラムになった別のユーザーと、まるで本当に会っているかのように会話できますし、ホログラムのユーザーとバーチャルの体験も共有できます。
(ちなみに、自分も相手にとってはホログラムのユーザーです)
テレビ電話の相手が、ホログラムになって現れた感じでしょうか?
SRとは、Substitutional Reality(代替現実)
現在の現実空間とよく似た過去の映像を見せ、それを現在起きている現実のように感じさせるものです。
SRは「現在と違和感なくつながった過去の空間」であり、ゴーグルを被っている体験者はどこからが過去映像だったのかほとんど気づかないそうです。
これを想像するのは簡単ですね。
テレビの過去の映像が、立体的なVRとなって自分を過去のある風景に連れて行ってくれるというかんじです。
タイムトラベルと違うのは、過去の人たちと交流することが出来ない・・と言ったところでしょうか。
技術が進めば、恐竜の時代にもトリップ出来るかもしれません!
SRのための記録デバイスも、発達しそうですね!
私たちの日々の生活が、簡単にSRでシェアできる日も近いかもしれません。
XR/VR/AR/AV/MR/SRで、何ができるの?
ひととおりXR/VR/AR/AV/MR/SRについて見てきましたが、これらの技術は一体どのように使うことが出来るのでしょうか?
まだ専用デバイスも高価だったり、技術も発展途上ですが、5年後・10年後の未来を考えてみます。
私としては今回のコロナ禍で、この分野のテクノロジーが多くの人々に切望され、一気に技術が発展すると思いますけれどね。
VR:Virtual Reality(仮想現実)で何ができる?
すでに始まっていますが、まずはゲームですね。そしてフィットネス。そしてSNS。
VRゲーム
ゲームはゲーム世界が360度に拡張されリアリティをもって迫ってきますから、没入感は半端ないです。
(でも、リアルの物体を無視するので、没入しすぎて、家具や壁・天井に小指を強くぶつけて泣かないように)
VRフィットネス・VRワークアウト
フィットネスも良いですね。
リズムゲームと一体化したフィットネスソフトでは、ひたすら飛んでくる球をバーチャルの剣で切りまくったり、夜のダンスクラブにお出かけして、バーチャルなダンサーと一緒に踊ったり出来ます。
家にいるのに、かなりハードなトレーニングを楽しんで出来るのですから、願ったり叶ったりです。
(まだデバイスが大きいので、もう少し軽いデバイスが出れば完璧です!)
VRでのSNS
また、自分のアバターを創って、バーチャル空間で友達をつくりに出かけたりも出来ます。
まだ英語での交流が主ですが、日本人コミュニティも少しずつ大きくなっています。
日本製の『バーチャル会議システム』などもあったりして、なかなか面白いですね。
AR:Augmented Reality(拡張現実)で何ができる?
これは、芸術家にとって素晴らしい技術です。
街のいたるところに自分の芸術作品をARで置くことが出来る・・なんて素晴らしいのでしょう!
街ばかりでなく、空っぽの美術館を借りて、そこで作品を発表することもできます。
専用のデバイスが無くても、スマホがあればARの作品を見ることが出来ますから、これは現在の技術では一番簡単にバーチャルに触れる方法かもしれません。
だって、ポケモンGoが出来るっていうことは、ARが使えるスマホだってことですから。
MR:Mixed Reality(複合現実)で何ができる?
これは、VRと現実世界の融合ですから、私たちの想い描く『バーチャル空間』に一番近いものだと思います。
ホログラムで会話できる友達。ホログラムのデスクトップやキーボード。
歴史博物館にある化石が動く、持てる。
家具をホログラムで配置してみて、実際に寸法や雰囲気がピッタリかわかる。
企業のプロダクトデザインやモデリング、デモンストレーションまで出来る。
(型をつくって現物を造らずとも、3Dデータさえあれば、ホログラムでまるでリアルのように見せれる)
ホログラムのパーティー会場にホログラムで出かけて、ホログラムの人々と交流する!
(食事や飲み物は自前かな?ホログラムの食事は実際に食べられないですし・・)
MRパーティー!
なんだか嬉しくなってきました。(コロナ疲れかな・・?)
SR:Substitutional Reality(代替現実)で何ができる?
SR歴史アーカイブ
歴史上の数々の事件に立ち会って、その惨状を分かち合えます。
例えば東日本大震災。
その津波の怖さや速さ・・すべてが終わった後の焼け野原・・
人は『忘れる生き物』です。自然災害の怖さを、リアルのように体験できるのは、未来への備えになります。
SR個人日記
また、両親の『結婚式』のSRなどは素敵ですね!
幸せな時間を、子どもがその場にいるかのように体験できる・・それは家族のきずなをより一層、強くするでしょう。
SRは人類の歴史のアーカイブにも、個人的な(素晴らしい日々をフレッシュに保存しておく)日記の代わりにもなって、夢があります。
過去の場所にいても、過去の人々と交流が出来ないのは、少し寂しいですが・・
それはタイムトラベルの完成を待ちましょう!
XR/VR/AR/AV/MR/SRについてのまとめ
それにしても、まだまだ『専用デバイス』は大きく、目立つし、家の外では掛けにくいですね・・
そして、まだまだ発展途上のデバイスに何万円~何十万円もかける物好きは少数でした。
ですが、今回のコロナ禍により、がぜんリア充の皆さんがXR/VR/AR/AV/MR/SRに興味を示してきています。
画面越しの『オンライン飲み会』はあまり楽しくないからかもしれません。
だって新しい人に出会ったり、知り合いに少しだけ『ごあいさつ』に行ったりしにくいですものね。
『会議』には良いけど、『パーティー』には向かない・・これはフラストレーションです。
コロナ禍により、『Stay Home(おウチにいてね)』・・とはいえ、人との交流に飢えているのです。
私だって、パーティーに行きたい!(シンデレラか?!)
リアルがダメなら、バーチャル空間でもいいから、パーティーに行きたい!!
アニメアバターでも良いけど、それは匿名でいたいとき。
本名でいたいときは、リアルの自分のホログラムで、リアルの友達に会いに行きたい!
ホログラムだって、お洋服を着替えたい!
もう、XRの技術には期待しかありません。
一日も早く、技術が進んで欲しいものです。
このコロナ時代は、まだ幕を開けたばかり。
これから2・3年は自粛&国境往来が制限されそうとの話もあります。
これまでの『当たり前』が根底から覆されました。
リアルでのパーティー、旅行、外遊び・・すべてが『出来ない』時代に私たちは放り込まれました。
なら、リアルがダメなら、バーチャルだ!!
XR/VR/AR/AV/MR/SRの動向を、これからも注視していきたいと思います。